過去ログ - マリーダ「了解、マスター」グラハム「マスターとは呼ぶな!」二機目
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964:>>1 ◆FnwJR8ZMh2[saga]
2011/11/25(金) 20:37:38.72 ID:Yw/Uqu8AO
止めるなら、明確な硬直が生まれた今しかない
だが……誰も前に出ようとはしなかった

グッドマン司令が待機させたMSは、その場に足踏みし一向に進まないでいる
それもその筈だった、彼等の眼差しは、生身の視線で捉えるものと違う存在を見ていたからだ

国連兵士「ひぃっ……!」

――お互い傷つきながらも、相手の喉笛に食らいつかんとする二匹の餓えた野獣
そんなものの間に飛び込む者は、誰もいやしない

恐怖は時に自らを縛り付け、生命の危機から離そうとする
MSという鉄騎の中においては、人の感覚は鋭敏に研ぎ澄まされていく
その結果が、この有様なのだ

グラハム「……!」

ヤザン「しぃっ……!」

二人の呼吸が同時に整う
笑みも消え、決着に向けて思考を巡らせ意識を集中させていく
それと等しく、視線は同じ場所を見つめていた

グラハム(ビームサーベルの粒子残量、もう保たんか)

ヤザン(ちっ、出しっぱなしのフル出力で斬り合う奴なんかいなかったからな)

グラハム(あの装甲を貫くには、プラズマソードでは力不足……このままでは不利なのはこちらか)

ヤザン(強気に振れるサーベルじゃねえと、小回りが利くフラッグには分が悪いな……)

グラハム「ならば、決めるしかあるまい……!」

ヤザン「それじゃあ、決めるしかねえなぁ――!」



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