過去ログ - なのは「とある科学の」 当麻「魔法少女」
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◆LFImFQtWF6
[saga]
2011/08/14(日) 19:49:17.92 ID:Ig/0OqC60
今まで何で忘れていたのか。
最愛の人の名前、存在。
学生であるから、無意識的に学校へ行ったのだと、決め付けていた。
そう、かもしれない。
でも。
そんな淡い希望なんて落とした皿のように簡単に砕け散った。
仕事で離れることが多いから。
だから、いれる時はずっと傍に居たい。
そんな想いで選んだダブルベッドはシングルベッドになっていた。
自分と当麻。
2人一緒に使おうと買った大きな洋服タンスも、
一人で使うくらいの大きさになっていた。
{もしもし〜?}
はやてちゃんの呼ぶ声に答える暇もなく、
私はキッチンへ駆け込む。
3人お揃いのカップも、消えていた。
上条当麻という存在。
私の最愛の人の存在が、この家から消えていた。
床にへたり込み、握っていた電話を耳に当てる。
震える声。
かれた声。
涙声。
兎に角、自分のものじゃないような声が受話器に向かって出て行く。
「と、当麻が……当麻がいないよぉ……。
どうしよう、はやてちゃん……当麻がぁ……」
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