194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2012/02/11(土) 04:18:00.76 ID:vCrfKuJS0
勇者「わかりました、母上。では」
スタスタ…
勇者母「……」キッ
勇者父「な、なんだ……!」
勇者母「全く、あなたはあのような言い方しか出来ないのですか」
勇者母「一昨日あの子が帰ってきた時だって……」グチグチ
勇者父「……あいつは正義感が強すぎるのだ」
勇者父「全ての人間を救う事は不可能だ。手に届くだけで良いというものを」
勇者父「先程のあいつを見ただろう。全身を返り血で汚して」
勇者父「農場荒らしなんぞの低級の魔物相手に上手く立ち回れていない証拠ではないか」
勇者母「……はぁ。心配ならそういってやれば良いですのに」
勇者父「そんな事はっ……!」
勇者母「なんですか?」
勇者父「いや、その……恥ずかしくて言えんだろうが」ボソボソ
勇者母「……」ジッ
勇者父「な、なんだその目は!」
勇者母「そのような女々しい姿だけはあの子に見せないでくださいね」
勇者父「めっ……!?」
勇者母「違いますか?」
勇者父「ふん。私は父として、貴族として威厳を保たねばならんのだ」
勇者父「女々しい態度など、あるわけがないだろう」
勇者母「どの口がそれを言いますか……」
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