511:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/19(月) 20:31:12.03 ID:2iXmHLbj0
情報屋「彼らが月の使徒なら、あの一件も納得がいくんだ」
盗賊「あの一件って言うと……」
情報屋「魔物が御息女を操っていることに信憑性を持たせたきっかけ」
情報屋「御息女が教会の二人を追い返した一件だね」
男「麦娘さん達から聞いた話だと、出会ってからわりとすぐに信頼関係を持っていたな」
情報屋「その通り。だから魔物を殺しに来た彼らから守ったんじゃないかな」
情報屋「そしてひとまず退散した彼らは、町の噂を確固たるものにして町を味方につけた」
盗賊「この件の全貌はそんなところか」
情報屋「ええ。さて、どうする?」
盗賊「時間があれば、てめぇに情報操作をしてもらうところだが、あと四日しかねぇ」
情報屋「四日?」
盗賊「教会の連中が動く」
情報屋「何だって? じゃあ御息女をどうするかも決まったということか」
盗賊「あいつを巨人から引っ剥がして連れて帰るのは簡単だがよ……」
情報屋「丸くは収まらないだろうね」
情報屋「どうせなら、月の使徒の二人が巨人を倒すところを町の人に見せるとか」
盗賊「はぁ? 馬鹿言ってるんじゃねぇ」
情報屋「『経験は説法に勝る』。どちらが正しかったか見ればわかると思ってね」
情報屋「何よりインパクトがある。深い信頼を築いている御息女と魔物の別れを見れば……」
盗賊「てめぇ、それで麦娘が納得すると思うのか?」
情報屋「でも丸く収めるには」
男「……インパクトか」
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