512:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/19(月) 20:43:45.92 ID:2iXmHLbj0
男「妙案がある」
盗賊「本当か!」
情報屋「本当ですか!?」
男「……かもしれない」
盗賊「はっきりしやがれ……」
男「自信があるかと言えば、ないんだ」
情報屋「まぁ、聞いてみようじゃないか」
盗賊「お、おう」
男「さっき情報屋さんが言ったけど、『経験は説法に勝る』」
男「幸い、町の人の大半は巨人を見ていない」
男「領主やその私兵達も巨人本来の姿を見ているとは言い難い。そこで――」
情報屋「そこで?」
男「巨人を町に連れてくるんだ。教会の二人と入れ替わりにね」
情報屋「入れ替わりなら町で討伐される危険性もなく、さらに時間稼ぎもできる。成る程」
盗賊「おいおい、待て。いきなり連れてきたら町中パニックだぜ」
男「そのパニックが更に印象を強くする……はず」
盗賊「だがよ、そんなので巨人が危険視されるのが消えるとは思えねぇな」
男「勿論、こんなおざなりの手で巨人を安全と証明するとは、俺も思えない」
男「かといって、四日間なんて短期間にその下地も作れる自信がない」
男「そこで、発想の転換をしてみたんだ。町の人に、彼が危険だと思われたままでいいんじゃないか、ってな」
男「その代わりに、こう印象づける」
男「巨人は、便利なんだ」
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