680:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/04(木) 00:25:08.72 ID:i2IVTR040
黒竜「しかしある時、竜族にも異種に恋をした竜がいた」
黒竜「それが、青竜の父親だ」
黒竜「彼は使節の一人だった。その折に目を付けた麓の国の王族の娘に惚れ込んだのだ」
伍長「だから“異端”ですか」
黒竜「ああ。竜が竜以外に恋愛感情を持つのは、それが初めてだった」
伍長「では、今回のその青竜という竜は、もしかして……」
黒竜「あやつは歴とした竜だ。王女に惚れた時には、既にその妻は身籠もっていたからな」
黒竜「異種に浮気……この二つが衝撃的で、彼を“異端”と称したそうだ」
勇者「竜が人間の姫に恋をするなんて童話みたいな話を聞かされるとは」
勇者「確かに俺達は竜をどこか神聖視している節があった」
勇者「そんな竜から、色恋沙汰の話なんて」
黒竜「これは殆どの人族が知らないだろうが、元来竜は生物の中で性欲が強い」
騎士「せ、性欲……」
黒竜「だが、その異端者が生まれるまで、それは全て同族の……一度番いになった者同士に向けられるものだった」
黒竜「もし、他種には強大な力を持つ竜族の性欲が、竜族以外に向けられるとすれば……」
伍長「まさかとは思いますが、その身体が耐えられないのでは……」ゴクッ
黒竜「そうだ。特に人族は竜族に比べれば身体の造りが脆い。それは、死を意味する」
黒竜「無論、異端者の彼もそれを知っていた。だがな――」
黒竜「抑えきれないまでの性の昂ぶりが、やがて彼を暴走竜へと変えたのだ」
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