727:名無しNIPPER[saga]
2014/12/25(木) 03:38:11.17 ID:Esz6tqlF0
魔法師「本当に?」
勇者「ああ。お前達の言っていることが本当なら……」
勇者「あの時魔王が使ったのがそれだ」
勇者「王宮を襲撃されたとき、俺はわけもわからず吹っ飛ばされた」
魔法師「……やっぱり本当なんだね」
蠅竜「かと言って、無詠唱を習得しているわけでもない」
蠅竜「奴らはそれら以外は確実に詠唱して魔法を使う」
魔法師「だから特別なんだよ。しかも、全く知らない魔法だし」
魔法師「確か、魔法特恵」
勇者「特別な恩恵か……。それにしても、よくそんなこと知っているな」
魔法師「あくまで噂。でも、一人旅の間で知り合った人から聞いた話」
魔法師「確かなスジだって信頼してるから、今後は注意した方がいいかも」
勇者「魔法師が言うなら、そうしよう」
騎士「おい、それよりも今は目の前の敵に集中することだ」
魔法師「それもそうだね」
勇者「目の前の敵? 敵影はなさそうだけど」
騎士「勇者、冗談を言っている場合では……」
勇者「わかってる」
騎士「……」
勇者「ただ、少し現実逃避をさせてくれ」
勇者「これから相手にするのは、あまりに大きすぎる」
魔法師「勇者……その気持ちはわかるけど……」
蠅竜「落ち着け。別に倒せとは言ってない」
蠅竜「言い方は悪いだろうけど、そもそも人間には期待してないんだ」
蠅竜「攪乱してくれるだけでも十分な働きだと考えてるよ」
騎士「ははは、これは容赦がないな」
勇者「だが――」
黒竜「一度降りるぞ。調査隊に到着する」
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