776:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 23:31:05.45 ID:V/RRkQvj0
――力の街近郊の小村
ギィ… バタン
勇者「やっと着いた……」ゼェゼェ
騎士「そうだな。……っ」ドサッ
勇者「すまない。安心して力が抜けた」
騎士「別に良い。とりあえずこのまま放ってくれ」
騎士「……寝ている方が楽だ」
勇者「そうか。……鎧着たままなのにか?」
騎士「それは布に比べれば窮屈だが」
魔法師「勇者、帰ったの? 遅かったね」ヒョコッ
勇者「ああ」
魔法師「えっ、ボロボロじゃない!? 騎士さんも酷くやられてるみたいだし……」
騎士「問題ない。この姿勢が楽なだけだ」
魔法師「あ、あぁ……大丈夫?」
騎士「ああ」
雀竜「どうしたの魔法師、何か……えっ、どうしたの!?」
騎士「はは……問題はないさ」
勇者「騎士、動けるか?」
騎士「動けるが、動きたくないのが本音だな」
勇者「雀竜さんは騎士の剣を頼む」
雀竜「え、うん。うわっ、結構重いね、これ」
勇者「ひとまず広間に騎士を運んでから詳しく話す。魔法師、手伝ってくれ」
魔法師「わかった。じゃあ足の方持つね」
勇者「助かる。せーの」
魔法師「よっ」グイッ
騎士「これではただの負傷兵だな。一兵卒の頃を思い出すよ」
魔法師「負傷兵には違いないね」
雀竜「黒竜が少しだけ医療術を知ってるから、先に見てもらった方が良いね」
魔法師「えっ、そうなの? 今まで知らなかったんだけど」
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