777:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 23:31:42.65 ID:V/RRkQvj0
黒竜「――うむ」
勇者「どうだ?」
黒竜「足の方は捻挫だな。治癒魔法の類いが使えればすぐだが……」
騎士「竜でも適正はあるのだろう?」
黒竜「ああ。話が早くて助かる」
黒竜「むしろ、竜族に治癒魔法は使えんのだ」グルグル
勇者「へぇ、どうしてだ?」
魔法師「治癒魔法は“祈祷”に入るからね。信仰心が要と言われているの」
魔法師「勿論例外だっている」
魔法師「そういう人達は神様以外の何かを心底信仰してるっていうのが主流な説ね」
黒竜「竜族にはそう言った信仰の対象がない。故に治癒魔法の適正がないのだ」
黒竜「よし。こんなものでどうだ」
黒竜「持ってきた練り薬草を塗って固定しておいた」
騎士「ああ。ありがたい」
黒竜「足の方はこれで様子を見よう。次は上の鎧を脱いでくれ」
騎士「……お見通しか」
黒竜「隠しても良い事はない。戦の経験があるならば、そのくらいはわかるだろう」
騎士「多分、内臓だろうな。打ち身程度なら良いのだが」
黒竜「それは見てみないとわからんな。必要な薬草があるかどうかも」
魔法師「勇者外に出した方が良い?」
騎士「構わん。勇者に今更見られたところで」
勇者「何か癪だな」
騎士「……よし。外したぞ」ガシャン
黒竜「ふむ。一応さっきの薬草を塗っておこう」
黒竜「後は止血してある怪我に消毒用の薬草を塗っておこう」
黒竜「騎士が終わったら勇者もだ。しっかり腕を怪我しているだろう」
勇者「助かるよ」
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