779:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 23:33:40.74 ID:V/RRkQvj0
黒竜「だそうだ」
勇者「……まぁ、俺達は手助けするだけの立場だからな。深くは追求できないか」
騎士「他ならぬ同族が言うのだから、確かなのだろうな」
雀竜「まぁね!」
騎士「それで、場所はどこなんだ?」
黒竜「力の街近郊東部の荒野だ」
騎士「……戦場としては良い所だ」
勇者「そうなのか?」
騎士「戦略的には良くも悪くもないぞ。ただ周囲への被害がほぼなくなるという点だな」
黒竜「戦略面は何も考えなくて良い。青竜が来たら俺が戦う。それだけだ」
勇者「雀竜さんは?」
雀竜「私は戦力外。戦い慣れてないし、同族を殺す覚悟がないから」
雀竜「勿論、殺し合ってるのも見たくない。だからここで朗報を待ってるだけ」
魔法師「実質、同族殺しを請け負ってるのは黒竜だけだからね」
魔法師「他にもいれば、青竜もすぐおとなしくできたはずだけど」
魔法師「あっ、別に責めてるわけじゃないよ」
雀竜「わかってる。けど、その通りだからね」
黒竜「これは雀竜に限ったことではない。蠅竜も含まれる」
黒竜「他の竜族もな」
雀竜「手間をかけさせて、ごめんね」
黒竜「わかってくれ。平和ボケと言われればそれまでだが……」
黒竜「人族が人殺しを罪と思うことと同じなのだ」
勇者「わかっている。問題ない」
騎士「私達は兵士だから、戦争屋だから――個人としては理由すらなく人を殺している身だからこそ」
騎士「その気持ちはよくわかっているつもりだ」
勇者「じゃあ計画としては、黒竜さんを主戦力に東部の荒野で交戦する」
勇者「ここにいる三人と調査隊はその周囲で攪乱をすればいいわけだな」
黒竜「その通りだ」
勇者「問題は青竜をおびき出す手順だけど……」
黒竜「それを現状を知って確実なものにしたい」
勇者「そこで今日の話か。街に入ったところから細かく話すよ」
勇者「飛ばして欲しかったりわからないところがあれば言ってくれ」
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