780:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 23:34:17.08 ID:V/RRkQvj0
(翌日)
――小村付近
勇者「これなんかどうだ?」
魔剣〔もう一回り大きい方が良いのだが……〕
勇者「……」カンッカンッ
魔剣〔おいっ、我で叩く出ない!〕
勇者「脆い岩じゃないことが確認できただろう」
勇者「それに、大きくても小さくても内容は変わらないだろう?」
魔剣〔……仕方あるまい〕
魔剣〔だが、内容が変わらない、と言うのは余計だ。達成感を無視するでない〕
勇者「わかったわかった。じゃあ始めるか」
魔剣〔……〕
魔剣〔うむ。では、いつも通りまずは強化魔法だ〕
勇者「”――”」ブツブツ
勇者「こんなものか」
魔剣〔少しずつだが、賢者の石には慣れてきたようだな〕
勇者「そうか? 実感はないけど」
魔剣〔剣である我は感じることができる。全ての特性の魔力バランスが良くなってきている〕
魔剣〔依然として、火と雷が強いことに変わりはないが〕
勇者「んー……よくわからないけど、どんな感じなんだ?」
魔剣〔言葉にし難いな。空気の質、のようなものか〕
魔剣〔空気がうまいとか、くさいとか、そんな感じであろうな〕
勇者「わからないな」
魔剣〔勇者は魔法こそ使えるが、魔力を感じ取る程高い適性ではない〕
魔剣〔そうだな……我のように剣になってみてはどうだ?〕
勇者「それはごめんだな」
勇者「さて、次に行くか。素振りだな」
勇者「今の強化魔法で乗せた魔力を、最大限に凝縮して……振る!」シュバッ
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