810:名無しNIPPER[saga]
2015/08/16(日) 23:01:29.74 ID:hwBgjRWz0
騎士「勇者！」
魔法師「勇者！」
黒竜「く……勇者……！」
青竜「直撃だな。まずは一人だ」
黒竜「……何と言う事だ」
伍長「勇者様は……どうなったのでしょう……」
伍長「もしや既に氷漬けに！？」
魔法師「それはないよ。青竜の氷の息吹はそんな魔法でできてないし」
魔法師「あれは氷の粒子の吹雪。小さくて凄く硬い雹を突風に乗せて放ってるの」
魔法師「まともに受けたら、体中穴だらけだよ」
伍長「そんな！」
調査兵「まだ冷気と砂煙で安否が見えないが」
調査兵「その程度で死ぬなら勇者の証を持つ資格がないということだ」
魔法師「あはは、あれはそんな大層な証じゃないよ」
伍長「笑っている場合ですか！」
魔法師「何で？ 深刻になる必要ないよ」
ﾋｭｵｫｵｫ…
魔法師「だって勇者は無事だからね」
勇者「……」ｻﾞｯ
青竜「何！？ 無傷だと！」
騎士「心配させて……どんな魔法を使ったのだ」
勇者〔何だこれ。不思議な感覚だ〕
勇者〔魔力が溢れてくる。けど、この魔力は……？〕
魔剣〔我の魔力だ。我自身の、な〕
魔剣〔剣の中には我の魂と共に本来の魔力も入っている〕
魔剣〔それを剣から解放し、キミの身体で使えるようにした〕
勇者〔こんな方法あったのか……〕
魔剣〔すまないな。我も先程知ったばかりなのだ〕
魔剣〔これが神の言った、魂のシンクロというものなのだろう〕
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