834:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 19:26:27.95 ID:j9vVqMjC0
白公「まだまだお若いようで」
白姫「若いわよ。私の歳を知らないわけじゃないでしょ」
白姫「私も父をただの馬鹿と言うつもりはないわ。あの人は王として賢かったし、尊敬してる」
白姫「ただ、昔から堅い性格だったから」
ｺﾝｺﾝ ｶﾞﾁｬ
従者「姫様、茶菓子をお持ちしました」
白姫「やっと来たわね。仕事を中断してゆっくり食べましょ」
白公「ご馳走になります」
従者「どうぞ」ｺﾄｯ
白公「これは……。私も茶会などで菓子をよく食べますが、見たことのないトゥーテで」
白姫「だと思ったわ。食べてみて」
白公「ふむ」ﾊﾟｸｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ
白公「味も食べたことのない……。クレムソース、らしきものとゲラテン、らしきコーティング？」
白公「生地と果物はよく知ってる。リンゴのトゥーテですな」
白姫「そうよ。美味しい？」
白公「ええ。初めての味ですが、絶品です」
白姫「それ、私の手作り」
白公「……ぶっ！？」
白姫「汚いわね。吹き出さなかっただけ良いのだけれど」
白公「え、いや、手作りって……」
白姫「さて、菓子の感想を聞いたところで、探り合いはなしにしましょう」
白公「……何の話ですかな」
白姫「私はもう何も知らない小さな姫じゃないのよ」
白姫「それだけは理解して。魔王のお仲間さん」
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