過去ログ - 女「ここが……異世界?」 #3
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857:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 16:39:41.65 ID:fHfiBKAF0
――裏路地の酒場

勇者「へぇ、結構……いや、相当美味いじゃないか」ゴクゴク

盗賊「だろ? ここのミルクセーキは絶品だろ」

魔法師「こんな治安の悪い区画なのに……。まさに盲点よね」

男「それは良いとして」

盗賊「どうした?」

男「こんなに堂々として大丈夫なのか?」

勇者「まぁ、奥への扉から見づらい席を選んだけどな。確かに心配ではある」

盗賊「何言ってんだ。剣士に見つかったとしても、それはたまたまだ」

魔法師「あぁ、成る程」

勇者「つまり、偶然を装えってことか? 無茶じゃないか?」

盗賊「無茶じゃねぇよ。良いか。俺達はこのミルクセーキを飲みに来てるんだぜ」

盗賊「任務から帰ってきた勇者を連れて、俺が美味い店を紹介した」

盗賊「何の不自然もねぇだろ?」

男「偶然、剣士が奥に行っている時にな」

盗賊「そう。偶然だ」

勇者「そう上手くいくかな……とは思うが」

勇者「そういう気構えはあった方が良いな」

魔法師「ところで、あの奥――地下はどうなってるか知ってるの?」

盗賊「さぁな。個室かもう一つの酒場か……」

盗賊「見た感じ、使う連中は一般人から悪徳商人まで幅広いから、個室が濃厚だろうな」

勇者「合法的な談合にも貸し出してるから、証拠が掴みづらく取り締まりもできないか」

盗賊「だな。公にはただの貸部屋ってわけだ」

勇者「白の国でもこの有様か……。治安改善はまだまだ長いな」

盗賊「そうとは限らねぇ。こうして鬱憤を晴らす場所があるってのも良いんじゃねぇか」

盗賊「連中はまともなやり方で鬱憤晴らしが出来ねぇ奴らばかりだ」

盗賊「直接一般市民に刃先が向くよりは随分マシだと思うぜ」

勇者「そういうものか?」


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