94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[saga]
2011/10/14(金) 04:29:48.18 ID:UQmNXrH40
錬金弟子「!?」ピタ
勇者「そうだ。変な動きをしたら、電撃魔法を食らわせるからな」
勇者「とりあえず、こっちを向いてくれるかな?」
錬金弟子「……」クルッ
勇者「確かに、俺達は錬金師さんを味方している」
錬金弟子「やっぱ――!」
勇者「黙って聞け!」
錬金弟子「っ」ビクッ
勇者「でもな、錬金弟子さん、この錬金師さんの姿を見てくれ」
錬金師「……」
錬金弟子「それがどうし……えっ、なんでそんなに傷だらけで……」
勇者「意識を失う前に、錬金師さんから聞いた話なんだけど」
勇者「戦う時に、猛毒を飲んだらしいんだ。身体中を傷だらけにして、感覚全てを殺して。そうでなければ、勝てない相手だったと言うんだ」
勇者「一歩間違えていれば死んでいたはずだ。それ程までに守りたかったものは、何だったと思う?」
錬金弟子「それは……兄さんの存在を消したかったからで……」
勇者「違うな。俺も戦場に立った事のある人間だから、理解出来る。と思う」
勇者「死の可能性が高いなら、勝利よりも命を守るんだ。それでも戦うと言う事は、命よりも守りたいものがあるって事なんだよ」
錬金弟子「……」
勇者「それは誇りだったり、金だったり。時にはスリルを求める人だっている。でも、錬金師さんの場合は――」
勇者「あなただよ。他でもない、あなたと言う愛弟子を守るために戦ったんだ」
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