過去ログ - 神裂「鋼盾―――鋼の盾ですか、よい真名です」
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969: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:28:08.27 ID:3hA2G0hWo


「……すごく光栄だし、誇らしく思うよ。そんなこと言ってもらえたこと、今までなかったから。
 ぼくは、盾になりたい。鋼の盾なんて大仰な苗字に、見合うくらいの人間になりたいって、ずっと思ってた。
 初春さんのあの言葉は、正直胸に響いたよ」

「でしたら」


 わたくしたちと共に、この街の治安を守りましょう。

 盾たらんとする貴方は、きっと良い風紀委員になれますの


 白井黒子のその言葉を噛み締めつつ、しかし鋼盾は否定の言葉を紡ぐ。


「ん、でもね、ぼくはこの街全てを守りたいなんて、どうしても思えないんだ。
 この身に代えても守りたい人なんて、今は3人しか思いつかない」

「……3人、ですの」

「うん、たったの3人……器が小さいだろ?」


 情けない話だが、それが鋼盾掬彦の真実。

 11次元を駆ける脚も、機械仕掛けの無数の眼と耳も持たぬ鋼盾には、今はそれが精一杯。

 いや、正直ひとりだって手に余る……だが、それでも守ると決めてしまった。




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