過去ログ - 箒「私が一夏と結ばれるためには――――」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2011/07/03(日) 02:46:49.52 ID:pyayVMa20
「『零落白夜』の効果を確認……照合、完全に消しきるには量が多すぎると判明」
機械的に一夏は言葉を読み上げる。目の焦点は迫り来る光の奔流ではなくさらにその奥、《ツインバレル》本体へ。
「敵ISを確認……シールドエネルギーの総量が一般のものの17倍。
《第二形態・雪羅》での対処は危険。
『部分進化』を提案。……許可。
背部ウイング『冬閃(とうせん)』を展開。敵ISの攻撃に備える」
『何を……何を言っている!? 一夏ッ!』
千冬の叫びと同時、《ツインバレル》が動いた。
一夏が受け止めている方とは違う、もう一本のレーザーの射線をずらす。ちょうど二本が重なり合い、一夏へと激突するように。
「ウイング展開完了。
作動――『輪廻還向(りんねかんこう)』」
刹那、光が炸裂した。
二本の光の奔流が重なった瞬間、勢い負けしたのか一夏の左腕は大きく弾かれた。
そこへ容赦なくレーザービームが、
――――突き刺さらない。
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