過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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>>34すまん、気をつける
◆TyXhq8/md2
[saga]
2011/05/03(火) 00:56:10.80 ID:iJNIbgsA0
三対一?誰のことだ。
土御門に「その子を頼む、あの男だけじゃあ心許無いからな」と頼むステイル。
あいつ、去り際に捨て台詞吐いて行きやがった。
そして神裂と睨み合っている男へ近づき、
「名を訊いていなかったね」
と尋ねた。男は構えを崩さず答える。
「……生憎名乗る名は持ち合わせていない。アーチャーとでも言っておこう」
「その名から察するに、貴方は弓使いなのですか?」
神裂が疑問に思うのも無理は無い。あの男はさっきから剣、しかも二刀流を操っているのだから。
「まぁいい。こちらも真名を名乗るつもりは無かったし、そっちの方が都合が良い。
僕の魔法名―――と言うより殺し名―――は、Fortis931だ」
魔法名と聞いて首を傾げる男を余所に、ステイルは戦闘態勢に入る。
「一人じゃ厳しい様だし、遊んでいる時間も無くてね。悪いが、大勢で行かせてもらう」
「フッ、臨む所だ」
言って、男は目を見開き、呪文を唱える相手をその目に捉える。
「―――世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ。
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり。
それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり。
その名は炎、その役は剣。
顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ――――――!!!」
瞬間、ステイルの胸から巨大な炎の塊が飛び出した。
その炎は、周りの酸素という酸素を巻き込み、炎の巨人を形どっていく。
「『魔女狩りの王(イノケンティウス)』―――その意味は、必ず殺す」
まるで叫び声を発するかのように轟々と燃え盛る巨人は、主人の声と共に標的へ向かう。
人よりも大きい一歩で男へ辿り着き、2mは有ろうかという十字架を振り下ろす。
「くっ…!」
男は堪らず双剣でそれを防ぐ。
「干将・莫耶が熔けない…。投影品とは言え、ランクは低くとも『宝具』という訳か」
何を言っているかは分からないが、男が安堵している様子を見せている。
だが、味方もそう甘くは無かったみたいで、
「はあっ!」
背後へ神裂の追撃。隣で「行け!神裂!」と土御門が叫んでいる。
が、なんと男は苦しくも身を翻しそれを避けた。
信じられない。あれを避けるなんて、背中に目がついてる様なもんだぞ。
しかもさらに信じがたいことに、その後も男は神業的身体能力と直感で神裂と巨人の攻撃を受け流し、避け続けた。
ああいうのを心眼って言うんだろうな。こりゃあ土御門の説も否定できなくなってきた。
と、そこへ、
「灰は灰に―――塵は塵に――――――吸血殺しの紅十字!!」
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