74:1[saga]
2011/05/09(月) 23:52:34.52 ID:IdGfZf7SO
ヒーロー「これで止めだ!」
女ヒール「ここまでか……っ!」
ヒーロー「ラブラブハリケ……えっ?」
テクテクテク
少女「コホンッ!今から最高の盛り上がりを見せるであろう場面での突如の参入、大変申し訳なく思う」
少女「何かと怪しまれる前に先に言っておく。我はお前への戦闘の意志は…………む、どうした?」
ヒーロー「……双子?」
女ヒール「に、似ている……」
少女「おっと。相似した関係であることを失念していたな。まずは、そこの誤解から解くに始めよう」
少女「信じられぬやもしれんが、彼女とは始原の母が違う、種族が違う。つまり、DNAの全く異なる赤の他人だ」
ヒーロー「バカな……双子か姉妹ではないのか?」
女ヒール「私にそんなのが居たなんて聞いたことがない!」
少女「当然。先も話したが、我と彼女はイブの存在からして違う」
少女「情報の拡散はあまりしたくはないが、どうしても納得が行かぬならDNA検査を行っても良い」
ヒーロー「……そこまで言うならこの場は信じよう」
女ヒール「……」
少女「有難い。話が平行線を辿らずに済みそうだ」
ヒーロー「だが、君の目的は何だ?妹を助けようとしたワケではないんだろ?」
少女「助けに来たという推量は良い一矢である。正鵠を射たな」
ヒーロー「俺を倒すか」
少女「説得だ。我は野蛮な力合わせは好まぬ」
ヒーロー「……何を言われようと、悪を見逃すことはしない」
少女「判らぬ奴だな。見逃すことが嫌ならそれを強いたりしない」
少女「我は悪と善の妥協点をこれから探そうと言っているのだ。観客の涙は取れぬが、双方に益が有る選択をしよう」
ヒーロー「善と悪は倒すか倒されるかだ」
少女「平均した値が偶々そうなっているだけの話。右を見よ左を見よ。山なりグラフの麓にはきちんと前例が住んでいる」
ヒーロー「……俺たちは」
少女「うむ。初対面であり何処にも属さぬフリーペーパーだ。では、過去の偉業から汲み取れるものがないか紹介しよう」
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