過去ログ - 初春「私があなたを助けます」
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34:87[saga]
2011/05/22(日) 07:04:27.76 ID:rZ9489cc0
学校が終わって、佐天さんと一緒に帰る約束も断って。
私は一人、第七学区で一番大きな病院へと向っていた。
少し緊張や、躊躇いもあったけれど、なんとか無事にこれた。

「待っていたよ? コーヒー飲むかい?」

病院に来て、案内してもらい、入った診察室にはカエル顔のお医者さんが座っていた。
その顔に少し驚いたけど、コーヒーは断ってカエル顔のお医者さんが座っている向かいの椅子に腰掛ける。

「あの……私になにか……?」

「そのことだけどね? 君が見たときの様子でいいから聞いときたくてね?」

私が見たときのこと……。
あの時のあの人は……ただ苦しそうで。
私が話しかけたときに、意識を失ってしまって。
だけどずっと苦しそうだった。

「それだけですが……」

「そうかい。……うーむ、ちょっと謎は解けないままみたいだね?」

「謎?」

「そう、謎だよ。……君、彼以外に人を見なかったかい?」

人?
あの時は誰もいなかった気が……。

「ならいいんだよ。わざわざ来てもらって悪かったね?」

「大丈夫です。……あの」

「なんだい?」

「あの人は今……」

どうしているのだろう? という疑問をいつの間にか声にだしていた。


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