162: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:43:32.89 ID:t6tCynLAO
律「それに、資格がなんとかとかも言ってたけどさ、それならわたしが資格なんて、つくってやるよっ!」
律「…『田井中律の恋人許可書』ってな!」
163: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:44:02.22 ID:t6tCynLAO
律「あっそうだ!やっと、これが返せるな」
律はそう言って、ケータイについてる2つのストラップから、ウサギの方をとって私に渡す。
164: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:44:45.27 ID:t6tCynLAO
今、言わないと言う機会を失ってしまう、そう思って、私は勢いに任せて言った。
澪「律……キスしないか?」
律「えっ、キ、キスゥ?」
165: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:45:31.24 ID:t6tCynLAO
私たちはお互いに向かい合った。律の顔は真っ赤だ。多分、わたしの顔も同じように真っ赤だろう。
律が小さく、わたしと会わない間に澪に何があったんだよ、と呟くのが聞こえた。何かあったとしたら、確実に律のせいだなと思う。
それから、私たちはゆっくり顔近づけて、唇を交わす。
166: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:46:00.42 ID:t6tCynLAO
どれくらい、そうしていただろう。それは一瞬にも永遠にも思えた。だけど、気がつくと、私たちはベンチに座っていた。初恋のカップルのように、微妙な距離感で座っている。
何人かがこっちをみていたが、人の目はそれほど気にならなかった。
少ししてから、律が口を開く。
167: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:46:27.68 ID:t6tCynLAO
律「そうだ、大ニュースがあるんだ」
今の私たちにとって大ニュースになりえるのは一つくらいしかないと私は思う。
168: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:46:53.86 ID:t6tCynLAO
律「ホントだぜっ!実を言うと今日もムギが応援してくれたんだ」
澪「そうか、ムギが……」
169: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:47:39.28 ID:t6tCynLAO
律「じゃあ、またなー」
律はムギを迎えるための集合時間を告げて、言った。
170: ◆Mu88Rugpw6
2011/05/14(土) 01:52:52.89 ID:t6tCynLAO
わたしは買い物から帰り、玄関にあがる。家のことを自分でするようになってから、憂の大変さを知った。今度会ったら、ありがとうを言わないとね。
買ってきた食材を冷蔵庫に詰め込み、一通り片付けてしまうと、わたしは床にゴロンと転がった。昔からこのフローリングのヒンヤリとした感じが好きだった。
どこかで振動音がするので、あたりを見回すと、ケータイが震えている。着信、ムギちゃんからだ。
171: ◆Mu88Rugpw6[sage]
2011/05/14(土) 01:53:20.04 ID:t6tCynLAO
紬「あっ唯ちゃん?」」
唯「やっほーこちら唯でーす」
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