過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
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765:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/17(水) 21:56:15.60 ID:qWjAzS6io

   318年。

   一口に言ってしまえば簡単だが、実際、人にとってそれは途方もない長さだ。

   普通の人生、4〜5回分。
   幼木が神木と呼ばれるようになるほどの時間。
   人類がその数を、最盛期の十分の一以下にまで減らすのに、充分な時間。

   そのあまりにも長すぎる年月を、
   彼女はただひたすらに、人々を魔獣から守るための戦いに費やしていた。

   誰よりも多くの魔獣を屠り、手にしたグリフシードの数は100万を超える。
   その大半は他の魔法少女のために使われた。

   後進の育成にも力を注ぎ、彼女に送り出された少女は四桁を超える。
   その九割以上は、彼女より先に逝ってしまったけれど。

   世界各地を飛び回り、彼女に守られたことのない都市はもはやない。
   “ワラキアの夜” と呼ばれる魔獣の大量出現も、七度に渡って乗り越えた。

   生きながらにして伝説と呼ばれ、また 『女王』、『聖母』、『守護天使』 など、
   さまざまな称号で一部の一般人にまで語られた。
   中には、なんの皮肉か 『魔女』 なんて呼ぶ輩もいたけれど。

   そんな、あらゆる意味で最高の魔法少女。

   巴マミ。

   それが彼女だ。
   ……彼女、だった。それなのに。



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