774:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/17(水) 22:06:23.07 ID:qWjAzS6io
火。
そうだ。
火を――火を消さなければ。
しかし、その考えに至ったときには既に手遅れだった。
次の瞬間には祭壇は音を立てて崩れ始めていた。中心に向かって陥没するように。
そうなるように組み上げたのだから当然だ。
だが、そのせいで、二人の姿はもう確認できない。
自然の崩壊以外には動きもない。
それにインキュベーターの身体は、もともと脆い。
手遅れだ。
ほむら「……」
茫然と立ちすくむ。
いったい何が起こったのか。
全てを間近で見ていたにもかかわらず、そんな疑問を抱いてしまう。
理解が追いつかない。
まさに、あっという間のできごとだった。
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