27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/11(水) 00:59:05.69 ID:acZXDSwU0
……それにしても、通り過ぎる生徒が必ずと言っていいほど御坂に話しかけている(呼び名については突っ込まない)。
レベル5はやはり頼られる存在なのだろうか。それとも御坂の人当たりの良さが人を惹きつけているのだろうか。
――お姉様は輪の中心に立つことができても、輪の中に入ることはできませんの。
いつだったか白井に言われた言葉を思い出す。
その言葉に月並みだが学校で上手くやっているのかと心配したこともあったが、どうやらそれは杞憂だったようだ。
誰からでも頼られて、信頼される常盤台のお姉様。と言ったところか。
ここでの対応を少しは俺に回してくれないかと思わなくても無いが、あれはあれで良いのかもしれない。
「それにしても本当に認識されないのねーって、なにボーっとしてるのよ?」
人の波を超えてようやく落ち着いた廊下で御坂に話しかけられた。
「いえいえ、白井に『お姉様』って呼ばれるだけはあるなーと思っただけですよ、御坂様」
「っな!」
顔を赤くしてしどろもどろになる御坂。
「やっぱりお前もお嬢様なんだな。受け答え一つとってもなんというか、品があったよ」
「と、とぉーぜんじゃない!私を誰だと思ってんのよ!!」
「イテェ!背中を叩くな、背中を!!んで漏電してるぞぉおおおお!!」
なんというバイオレンスな照れ隠し。
褒めてるのになんで身の危険を感じなきゃいけないんだよ、俺は。
「っは!う、うん。ここが私の部屋よ」
ようやく我に返った御坂は目の前の扉に目線をやり、説明する。
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