43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/12(木) 00:38:06.66 ID:DyCjPhXi0
「じゃあ交代制にしましょう。今日はベッドがアンタでお風呂が私。明日はその逆ってな感じで」
「それが無難だな。細かいルールは何かあったらそのつど決めればいいし」
ぶっちゃけそんなにルールが増えていくとは思えないけど、こんな感じでいいだろう。
「それじゃ、これからどうする?まだ日は高いし、買い物にでも行く?」
「大変魅力的な提案なんですが、我が家には珍しく食材が飽和状態でありまして」
チラッと部屋の片隅に積み重なっている段ボール箱に目を向ける。中身は俺のお試しお願いでやってきた大量の食材だ。
多分ナビゲーターの役割が終わる頃に俺の記憶と一緒に無くなるのだろうが、一週間分以上の食材があるので買出しは不要。
「あーそれもそうね……だったらカフェとか周るのも結構楽しいわよ?」
「認識されない上条さんが行った所で店員に無視されるのが関の山ですよ」
「だったら何も出来ないじゃない!」
春休みだから遊びたい御坂なのだろうが、この状態では満足の行く遊びができそうにもない。
というかカフェなんて洒落た場所に縁のない俺が行った所で楽しめないだろうし、御坂もつまらないだろう。
「久々の平穏だし、このままダラダラと過ごすのも一つの手かもな」
「良い案かも……って長期の休みなのに今回は余裕なのね?」
「何が?」
少し神妙な面持ちの御坂に思い当たる節の無い俺はテーブルに身を乗り出して聞く。
御坂は少し顔を赤らめながらも口を開いた。
「近いって……」
「あん?」
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