102:VIPにかわりましてBENPERがお送りします[sage saga]
2011/05/14(土) 21:41:18.50 ID:1qT6H13Fo
恭子『力尽きたね』
QB『薔薇園の魔女は死んだよ。最後すごい困ってたよ』
恭子『しかし仁美さんは勇敢だなぁ……化け物じみている程に』
QB『彼女について話すと長くなる。ボクは以前、人間に長期的な報酬を与えた事があるんだ』
恭子『さやかも知りたがっているよ。直接、聞かせようよ』
QB『さやかにわかるように説明すると骨折する。キミが後でしてくれ。
報酬……願い……恩恵は、一族の繁栄。他より抜きんでた身心の発達。人ならざる力の使役。
キミの国で今もひっそりと崇められている帝、その始祖なんかは代表的かな。
もちろん、同じ事を考えた者は多い。それどころか、今この世界に生きている者は報酬そのものだ。
元を辿れば、皆が皆だよ。契約者同士、恩恵を受けた一族同士で争い、より強い者が生き残った。
キミ達の歴史はいつもそうだ……話が逸れたね』
恭子『豪族、司祭、大王。権力者は契約者と』
QB『争いが続く内、皆、一律して、己が神だと名乗ったよ。それが愚かだとは言わないがね。
しかし神(笑)一族も、次第に神(笑)と名乗れなくなる。願いのせめぎ合いは、より激しくなってね。
血が薄まれば繁栄の報酬も薄まった。ならばと始まる近親相姦は、新たな祈りにより妨げられた。
恩恵を消滅させあったよ。母が死ぬ願い。父が子を憎む願い。男を弱める願い。女を破滅させる願い。
いたちごっこ、と言うんだよね。もはや恩恵はないも同然。ならば皆等しく人と名乗ろうという事になる』
恭子『逆に言えば、恩恵の保持ができるなら、神やそれに準ずる者と名乗り続けられる。
出る杭は打たれるが、打たれて倒れぬ杭なら、残る』
QB『その打たれぬ杭と言えるんだろうね。この国の帝。志筑仁美の一族。
名乗る称号を変えて、あるいは無くし、生き残ってきた保持者達は、多くいるんだ。
……そういう意味では、志筑仁美の一族は不遇だ。
称号は呪術師とされ、国を終わらせるような呪術の行使が、今も可能なのだとされている。
監視さえ受けているのさ。……そんなわけ、ないのにね(笑)』
恭子『本当に話が長すぎる』
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