127:BENPERがお送りします[sirige saga]
2011/05/15(日) 20:23:13.21 ID:t4dxBEcio
杏子「オマエ、友達いねーんだろ」
杏子「返事しろよ。なァ、いつも一人で帰ってんだろ。家には誰も来ねーだろ。
平日も休みも誰も来ねー。メシも一人で食ってたもんなー」
杏子「……アタシさー、アンタの事、先輩って慕ってたコトあったじゃん?
巴先輩って呼べって、アンタ誇らしげでさー」
杏子「でも意見が食い違っちまったら、アンタはアタシをあっさり悪者にした。
決めつけて、話も聞かないで、アタシを撃って、アタシを捨てた」
杏子「あん時、思ったよ。あーこいつ一生ひとりぼっちだ、って。
自分が正義だって思ってる奴は、絶対トモダチつくれないって」
杏子「アンタの語る立派なポエム、なんの価値もないって気づいちゃったよ。
賞賛しか受け取れない、いつだって自分棚上げ、目下の者をつくって縋る。
褒めて褒めて、私を見て、けど悪く言わないで、私を愛して甘やかして」
杏子「アンタ残して死んだんだっけ、親。だからこんなイタイ子に。あーあカワイソ」
杏子「ひとりぼっちだよなー、オマエ。でもごっこ遊びって一人でもできんだなー」
杏子「お嬢様ごっこ、正義の味方ごっこ、頼れる先輩ごっこ」
杏子「なァ、いつまでごっこ遊びやんの? 死にたくならない?」
杏子「なんで泣いてんだよ。正義の味方が泣いていーのかよ。
親の代わりに生き残ったんだから、最後まで正しく生きるって言ったじゃん。
真実の愛と勇気の物語、自分でその主役になるとか立派なコト言ってたじゃん」
杏子「……それとももう、正義の味方もやめるか?
悲劇のヒロインごっこで……終わらせちまうか?」
杏子「なら、終われよ。友達いないまま、ひとりぼっちのごっこ遊びで死ね」
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