151:BENPERがお送りします[sage saga]
2011/05/15(日) 21:53:08.49 ID:t4dxBEcio
杏子「やめろよ。アタシはアンタとおしゃべりしに来たんじゃねェ」
マミ「あなたが人にうまく言いたい事を伝えられないって……わかっていたのに。
私、あなたを助けてあげるって、そればっかりで。ごめんなさい」
杏子「やめろってば」
マミ「でも私きっと、本当に助けてあげようなんて思ってなかったんだ。
私は、私が助かるのに精一杯だった……。
ひどい事、言ったよね?」
──正義は勝つのよ。そう信じたいの──
マミ「それこそ嘘。私が、正義に助けてほしかったから……。
正義の側にいれば、きっと助けにきてもらえると思ったから……。
蜘蛛の糸に共にすがるあなたを蹴落として、私が正義ですって叫んでただけ」
杏子「アタシは、……」
恭子「おしゃべりしに来たんですよね、佐倉さん」
マミ「バカみたいだよね……。必死だよ、私。あなたがここに来て、またやっちゃった。
黙って、弱いふりして、みんなに助けてもらおうとしたの。……なのに……
心の中では、もう一度、あなたともやりなおせたらって、そんな事、思ってた。
……ズルイよね。ダメだよね。嫌な女だよね! 正義なんかどこにもなかった!」
杏子「……、いいよ」
マミ「あなたに銃を向けたくせに、動けるまで回復させてやったんだからとかっ、
許したとか逃がしてあげたとか、それだけで、なかった事にできるって思おうとした!」
杏子「いいよ。アタシだって本当は、アンタが治してくれた事くらい知ってた。
アタシだって、アンタと同じだった。だからなんだ。
だから……、一緒にいれば、ひとりぼっちじゃない気になれた」
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