900:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:13:59.28 ID:Y4SPWTf2o
騎士A「無体な要求だって聞いちまうだろ」
騎士B「じゃあ、なんなんすかね。この大船団。
なにが、始まるんすか」
騎士A「リベルタを無傷で制圧して、
大勝利を演出、大出世を狙うか、もしくは」
騎士B「もしくは……」
騎士A「そこで逆に俺達を罠にかけてリベルタに勝たせ、
『無体な要求をする教会と騎士団から、
地位を捨ててまで島を守った英雄』として、
公女と結婚ってのも、アリか」
騎士B「つ、つまり、おいら達」
騎士A「捨て石だな。その策だったら」
騎士B「そんな、信じてたのに!
今は良くないとこのある騎士団でも、
あの人だったら変えてくれるって、
おいら達、信じてたっすよ!」
騎士A「……信頼なんざ、一方通行なのさ」
騎士B「…………おいらたちは、
どうするべきっすかね」
騎士A「今は物証がねぇからな。
なにかそういったモンがありゃ、
騎士団の査問会にかけるなりできるが」
騎士B「……おいら、探すっす」
騎士A「は? いや、あの抜け目ない青年が相手だ、
ばれたら、どうなるか」
騎士B「でも、でも、このままじゃダメっすよ。
なにかしないと変わらないっす!」
騎士A「そうだな。
それは分かるが……まずは、あれだ、
眼帯に相談してみろ。
アイツもどうやら青年を疑ってたらしい。
協調すりゃなにか動けるはずだ」
騎士B「そうっすね」
騎士A「誰彼かまわずこの話をするなよ。
青年に聞かれれば、事故に見せかけてやられても……」
騎士B「……騎士団最強っすからね。わかったっす」
騎士A「俺は信頼できる何人かの騎士に、
注意だけでもするように伝えておく。
もうちょっと裏を取りたかったが、
思った以上に展開が早い……っ」
騎士B「じゃ、さっそく眼帯さんと話してくるっす!」
騎士A「おう」
騎士B「我らが剣に――」ザッ
騎士A「――神と精霊の祝福を」ザッ
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