907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:21:04.44 ID:Y4SPWTf2o
元老B「そのような情に縛られては判断が鈍る。
為政者はその人間の死亡に対し、
主に金銭によって補償を行うもの。
その金銭と被害額を釣り合わせて考えるのが常道じゃ」
公爵「命を選びたい所だが、
それだけを選べるのは夢物語の中だろう。
命さえ天秤に載せて、
それでもできる限り尊重できる決断をするのが、
我々の精一杯だ」
元老A「具体的にはどうされますか」
公爵「まず、通商条約の破棄を撤回させなくてはな。
代償としての条件が金銭や港の融通程度なら、
受け入れてしまおうと思う。
元々リベルタは貿易でそれなりに潤っている。
危急の時の備えとして蓄えていたが、今がそれだ。
割増しで寄付を求められても、なんとかなろう」
大商人「その撤回が期待できない場合はどうする」
豪商「そもそも、帝国から送られる砂糖や香辛料は、
この島かベネッタを経由せねばほとんど手に入らぬ。
リベルタの交易路を廃止すれば、
それら嗜好品の扱いはベネッタの独占となり、
価格が今の数倍に跳ね上がるのは簡単に予想できるぞ」
公爵「そうだ。そしてその嗜好品の買い手は貴族達だ。
値が上がれば貴族が教会に反発し、
結果的に教会は自分の首を絞めることになる。
理性的に考えればそれは、威嚇用の手札にすぎん。
問題は土地の割譲を迫られることや、
税制などでの差別の強制、宗教の迫害の強制、
港湾などの利権を要求されることか」
元老B「それらについて一つずつ、
どこまで譲れるか、また何ならば代償に出来るか、
今のうちに共通意見を持っておくべきか」
軍幹部C「気持ちよくやっつけて終わりとか、
ホント、そんな相手ならよかったんですがね」
軍幹部A「海賊の相手は慣れているが、
それ以外の戦争の経験は、
公爵様の代になってから無いからな……」
元老C「しかし、リベルタはあまりにも、
『利益』という言葉に従順過ぎやしないか。
権威や栄誉というものを、
利益以上に重視する人間も、多いと思うが」ぼそっ
わいわいがやがや
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港湾管理組合事務所
眼鏡「で、軍曹を呼んだんだが、なぜ少女が一緒に来た」
少女「軍曹と町の見回りしてたんだけど……」
眼鏡「そうか、デートか。
邪魔をしてすまんな、軍曹」
軍曹「ちょ、おいっ、そんなわけ」(////
少女「そんなワケないって。
軍服着て危険そうな場所を見て回るデートとか、
どんな物好きでも、
もうちょっとムードを欲しがるよ」
眼鏡「だそうだ。もう少し考えたまえ、軍曹」
軍曹「……うるせえ」
眼鏡「うん、好きな人が出来たら、
もっと良い場所でデートしてあげなよ」にかっ
眼鏡「うるせぇえええっ!」
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