過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
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912:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:26:24.90 ID:Y4SPWTf2o
男「……」

青白「たしか、ちょうど一月くらい前、でしたか?
 白髪さんが船、下りてましたよねぇ?
 あの時に白髪さんを追いかけた中にいた、
 男に見える女性……
 ありゃぁたしか、リベルタ公女じゃぁねえかなと」

男「……」

青白「ひひ、否定なさらないたぁ、真実ですかい。
 まあなんで白髪さんを追ってたのか、
 なんてぇのは野暮だから聞きませんよ。
 死人の情報なんざ、ロクに売れやせん。
 でぇ……その公女様なんですがね、
 近々、死ぬかもしれませんよ」

男「っ、なんだとッ?!」ガッ

青白「げぇええ、首、首ぃッ!!」

男「チッ、大げさな」

青白「締め上げるなら締め上げるで、
 のど仏を殴りつけネェでくだせぇよ……」

男「無駄話はいい。
 なぜそんな情報が流れた!」

青白「教会がうごいたんですよ。
 あーえー、教会とリベルタの関係、
 知りたかったら追加で一袋、いかがです?」

男「知っているからいらん」

青白「そうですかい。チッ。
 じゃあ、その金の卵を産む鶏が、
 帝国のエサを食ってる事が許せなくなった、
 なぁんて言えばわかりやすよね」

男「どう動く。
 卵を産ませ続けようとするか、
 それともただ、屠殺しようとしているのか」

青白「どうやら、有るだけ取って屠殺した後、
 そこに要塞でも作るようですぜぇ。
 げに恐ろしきは愛を謳う聖職者かな。ひひひひぃ」

男「手段は」

青白「旦那の古巣……っつっても斜め向かいですが、
 マータ騎士団のディオイツ分隊が動くらしいですぜ。
 なぁんだか妙な形で」

男「妙、とはどういう意味だ」

青白「まず事実として、
 ディオイツの船は先日ディオイツに現れて、
 代表が公爵と会っていたそうなんでさぁ」

男「……そうか」

青白「妙ってのはこの後でさぁ。
 四日かけてえっちらおっちらマータ島に帰って、
 翌々日には大艦隊を連れてトンボ帰りってな!
 なぁんか臭わねぇですかねぇ。
 なぁんか、ありそうじゃねぇですかねぇ。
 ひひひひぃ」

男「……。それで、規模はどれくらいだ」

青白「盛り上がんねぇお人だねぇ、旦那。
 まぁいいさ、聞かれた事にゃぁ答えるぜ。
 襲撃の規模はディオイツ艦隊ほぼ全てッ!
 ガキの小姓から新米騎士まで、
 年寄りの船頭もヨレヨレのマントも、
 二日で集められる限りを連れてきたらしいですぜ。
 あの、ばかでっけぇ、マッチョな艦まで」

男「三番艦か。噂には聞いたが……」


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