過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
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911:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:25:58.04 ID:Y4SPWTf2o
眼鏡「万が一の事態なら、
 食料は公爵家や町、港湾の倉庫にある備蓄を出す。
 それで一週間は持つはずだ。
 だから、最低限の荷物についての指導をしてやれ」

少女「……わかった」

眼鏡「そうだ。場合によっては、
 隣島への避難もあり得る。
 というか、砲弾が飛んでくるようになったら、
 町外れの丘よりそっちのが安全だろう」

少女「っていうことは、
 ほとんど手の入ってない森にしばらく野営かも?」

眼鏡「そうだ。特に毛布と油が無いと、
 今の季節だって野営すれば死人がでるぞ。
 可能ならそこらの品については、
 お前の金でまとめて買いたたいて配布するといい。
 品薄になると、商人は値をつりあげるからな」

少女「配れるほどのお金はないよ?
 軍のお給料は、実家住まいでほとんど手つかずだけど」

眼鏡「現金が無かったら証文を出せ。手書きでいい。
 翌日が期限なら、顔が知られてるお前なら通る。
 あと、実物は受け取らずに、
 不必要で済めば半値で契約破棄できるよう、交渉しろ」

少女「でも、払える保証が無いなら、詐欺だと思うけど」

眼鏡「最終的な金については、
 家宰さんに理由を話して出させればいい。
 たぶん、あの親バカ公爵は、
 娘の衣装代とかの名目で金を貯めてるはずだ」

少女「あ、うん!
 確かに衣装代とか、予算は有るはず?
 使ってないけど」

眼鏡「だろうな……普通の公女なら、
 いくら有っても足りないとか言い出すものだろうに」

少女「あはは、私は軍服で動けるくらいだからね」

眼鏡「今だけはそれに感謝しておこう。
 金のアテはできたな……」

 りんりんりーんっ

眼鏡「っと、すまん、俺も仕事だ」

少女「うん。引き留めてごめん。
 言われた事はやっとくから、任せて」

眼鏡「うむ」

 たったかたーっ

眼鏡「使わなくて済めば理想的だが、
 『重要なのは何を耐えたかではなく、
  如何に耐えたかという事である』
 そして必要の無い痛みを強いるのは、
 それこそ無意味だ」

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  昼   隠れ港

青白「ひぃーっひっひい。いーひゃあっはー!
 良いですねぇこの重み! 音! 臭い!
 すばらしぃいいい! ゥェエエエクセレンツッ!
 ……確かにお代はいただきやしたぁ」にたぁ

男「それで、俺の同行者の情報とは、なんだ」

青白「まあまあそう慌ててくださらなくても、
 いただいたお代の分はしっかりと、
 話させていただきますよ。ひひひぃ」




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