過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
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928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:37:16.42 ID:Y4SPWTf2o
公爵「私は人命を尊重するが、
 人間に、人間としての価値を認めず、
 兵器や生産力として使い捨てる人間は多い」

少女「……」

公爵「ごほん。
 そこから、騎士団内部に、
 戦力を同時投入できない事情が垣間見えるな」

少女「騎士団は各国の貴族の人が所属してるんだよね」

公爵「修道騎士団という僧籍に入った時点で、
 貴族としての立場は、表向きなくなるがな。
 実際は『もう一つの社交場』なのは疑いようがない」

少女「ってことは、やっぱり、
 内部でディオイツとフリアンスは仲が悪いとか」

公爵「うむ、間違っても手は結べまい。
 そうした騎士団内部での対抗意識などが、
 彼らを一つのまとまりとして動かせぬ理由であろう」

少女「……でも、たしか、
 スピエナの王様とディオイツの王様って、兼任だよね」

公爵「うむ、カール五世だな。
 精力的に各国を回り、良く国を治める王と聞く」

少女「ディオイツとスピエナなら、
 手を組んでもおかしくなかったんじゃない?」

公爵「……なるほど。
 それ以外に、なにか目的があると」

少女「いや、勘っていうか、なんとなくっていうか!
 ちょーっと疑問に思っただけでね」

公爵「いや、それが重要だ。
 ……さて、そうなるといったい」

 こんこんこんっ

少女「……窓?」

公爵「何者かね」

男「……海賊の男というものだ。話がしたい」

少女「え……ええええっ! なんでココに?!」

男「……うるさい。黙れ」

少女 ぴたっ

公爵「……ふむ。男くんか。
 玄関から入ってはどうかね」

男「公爵家の敷居をまたげるような身分ではない。
 こそこそと窓から入るのが似合いだ」

公爵「……そうか。
 では、そこのご友人と共に入られるとよろしかろう」

双子妹 ぴょんっ、ぴょんっ

男「……隠れていろと言っただろう」

双子妹「はっ、お姉様の声に、つい」しゅーん

男「……少女、中で双子妹を受け止めてやってくれ」

少女「うん、了解」

男 ぐい、ぽいっ

双子妹「おおー」 ひゅー

少女「ちょっちょっ!
 ふぅ……危ないって!」


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