過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
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946:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:47:57.35 ID:Y4SPWTf2o
双子妹「変わっていたでありますか」

少女「私から見たらね」

双子妹「本当に、変わっていたでありますか?」

少女「え?」

双子妹「船長殿は確かに、いつも無愛想で、
 なれ合わない人であります。
 けれど、自分も、お姉ちゃんも、
 狼のお姉様も、包帯のお兄様も、
 みんな、手をさしのべられたのであります。
 『居場所が無いならついてこい』と。
 だから、フリークス・パイレーツとして、
 あの船に乗っていたのでありますよ」

少女「……そっか」

双子妹「だから、船長殿は変わって居ないのであります」

少女「うん」

双子妹「さて、それでは、
 どういう選択を、してくれるでありますか?」じっ

少女「どうするって言われても――」

 にぃっ

少女「私には、全力で手を伸ばして、
 ぶつかる事しか出来ないよ」にぱっ

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 夜 リベルタ政策評議会 議場

男「久しぶりと言うべき顔も多いが、
 初めての挨拶になる顔もあるから自己紹介をしよう。
 十年前に公爵の養子となった男という。
 この場に来たのは、
 正統嫡子にして継承権第一位の少女が、
 公爵家の継承権を放棄したからだ。
 公爵の頼みにより、
 このたびの件で全権を任されることになった。
 よろしく頼む」

元老A「今まで連絡もなかったくせに、
 突然現れて何を言うかと思えば、
 冗談にも程があるぞっ!」

軍幹部A「うむ、あまりにも性急な話だ。
 君の顔は見知っているが、
 突然指揮を任せるというのもな」

元老B「顔が似ておってものう。
 それこそ最後に見たのは十年前。
 別人であってもわからんよ」

男「俺の身分については公爵が保証した。
 ここに、全権を委任するという内容で、
 公爵の記名が為された証書がある」ばさっ

軍幹部B「ふむ、確かに公爵のサインだ。
 だが、公爵はいま病床にいると聞いたぜ。
 弱ってるときに、死んだはずの息子によく似た男が、
 頼りない娘の代わりをしてやると現れる……
 サインを奪うにはいい状況だと思うがね」

元老C「まさに悪魔のような手口だ」

軍幹部C「……それに、私はお前の噂を聞いた事がある。
 昨日の未明、島の近くにある海賊の船が現れたのだが、
 人外の怪物や魔女を引き連れた悪名高い海賊は、
 お前によく似た姿をしているそうだ」じっ

豪商「顔なじみなどを呼び寄せて証明でもしますかね」

男「呼び寄せるまでもない。
 そろそろ家宰がアイツラを連れて……」



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