955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:53:37.02 ID:Y4SPWTf2o
男「今夜はこれで解散としよう。
明日は騎士団代表を交えて会談を行う事になる。
夜に関わらず集まってくれて感謝する」
ざわざわ……
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深夜 リベルタの町外れ
とことこ……
公女「なんか、こうやっておぶさってると、
懐かしい感じがする」
男「……本当に体調は大丈夫か」
公女「んー、まだ歩きたくない程度には、つかれたかな。
小さい頃から偉い人達に会ってるから、
ちょっと話しをするくらいなら大丈夫だけどさ。
元老院の人達はにらみつけてくるし、
軍の人達はうろんなモノを見る目だし、
おじいちゃんたちは出来の悪い生徒を見る目だし、
ツンツンは空気読めないし……」うにょらー
男「それだけ愚痴が言えるなら大丈夫そうだな。
突然倒れそうになるから驚かされた」
公女「うん、ごめんね……って、ちょっと!
ソレより先に言う事とかないの?!」
男「……なにか有ったか?」
公女「……っ」ぎゅーっ
男「ぐふぉ、ま、まて、気道が、つぶれっ……
ふ、は……ぜーはー。
養父の苦しみが分かった……」
公女「それは良かったわね」ふんっ
男「文句を言いたいのは俺の方だ。
どうしても貴族として生きたくないと聞いたから、
捨てていた名前を使ったというのに」
公女「う、それは、その、申し訳ないけどぉ」
男「おかげで、俺はあの場で非常に肩身が狭かった」
公女「うぐ」
男「加えて、タリア島の案についても、
ジョイントストックの話しについても、
先に聞いていれば、話し合いが楽に進行したんだが」
公女「アレについては文句言わないでよ。
なんか、公女としての覚悟っていうのかな、
そういうのを振り切ったら、
急に浮かんだものだし……」
男「そうなのか?」
公女「いやー、覚悟がきまったのはいいけど、
どうにかして騎士団、というか教会を、
ごまかして追い返さないといけないでしょ。
それで、どうやってごまかそうか考えてた時に、
軍曹が教えてくれた手品師の話を思い出してね」
男「手品師の話?」
公女「注目させるそのウラにネタを隠せって。
それで、よくあの要求の文面を見てみたら、
わざとらしいくらい、もうウラが準備してあって」
男「……ふむ、
帝国の陰謀については分かっていないだろうから、
開戦のきっかけを回避したかったのだろう。
だが、既に条件をゆるめた以上は、
商業区の主張を通すのは難しいかもしれないな」
公女「商業区?」
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