過去ログ - ステイル「最大主教ゥゥーーーッ!!!」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/05/15(日) 09:37:33.44 ID:XZt4l12R0


『ああ、元気さ。神裂も気をかけてくれるが、立場というものがある。かなり彼女にも助けられているよ』

少なくとも電話先の相手には決して見せないような表情に緩めてそうか、と返す。

土御門の元義妹は現在、最大主教の世話係として学園都市からイギリスに移り済んでいる。

最大主教とは気心の知れた仲ゆえに、環境の激しい移り変わりに対する清涼剤となっているらしい。

『とはいえ、たまには帰ってきたらどうなんだ。口には出さないが、最大主教は寂しさを堪えているのでは、と言っていたぞ』

「…………まあ、いずれ、な。」

土御門の現在の仕事はやや私情が絡むとはいえ、教会の利益につながる立派な「裏のお仕事」である。

中途半端に済ませて世界一大事な妻を巻き込むわけにはいかない。

そうこうしていると、寝泊まりしているボロアパートが眼前に現れる。

溜まった郵便物を無造作に抜き取るとドアを開け、しばらくぶりの清潔、

とは言い難いが少なくとも硝煙や血痕の染み付いていない寝床に飛び込む。

「じゃあそろそろ切るぜい。オレは久方ぶりの惰眠をこれから貪るんですたい」

『……ん、そうかい。わかった、それではよい夢路を』

初っ端の剣幕からは考えられないほど穏やかな声が耳に入ると、ブツッと通話が切れた。

土御門は怪訝に思いつつも、会話には滲ませなかった疲労に負けてとりあえずは睡魔に身をゆだねることにした。

と、その時。放りだした郵便物の中に見覚えのある筆跡と名前を見つけた。見つけてしまった。



常識も国境も通用しない未元速達便――「土御門元春様へ ステイル=マグヌスより哀をこめて」。



「にゃ、なんでこの場所が……」

慌てて跳ね起きた時にはすでに遅い。中に仕込まれたルーンカードが「土御門がギリギリ死なない威力」で発動した。



「ふっ、不幸だにゃーーーーーっ!!!!」



いや、自業自得である。





イン「なにかありて、ステイル? いやにすがすがしい顔をしてつきにけりなのよな」

ステ「いや、とりあえず溜飲が下がった。…………?」

イン「どうかしたるのよな?」

ステ「いや、なにか……おかしい。更に、一段と、おかしくなっているような……」

イン「おかしき!? かような馬鹿なことがありにけるのよ? 矯正はさいじが手伝ひてくれたのよな」



ステ「建宮ァーーッ!! お前もかァァーーーーッ!!!!」




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