過去ログ - 奈々子「高須君の彼女なんだよ。」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/05/16(月) 14:34:48.43 ID:wcwGkRoho
私たちが声をかけると北村君は笑って椅子をもってきてくれた。
すかさず麻耶は北村君の、あたしは高須君の隣の席を確保している。
おたがい目的が明確だと行動も早くなるものだ。
「お、おお。香椎か。朝はなんだか見苦しいとこ見せちゃってすまんな。」
「うふふ。高須君もああやって怒ることがあるのね。」
竜児のほうから話しかけてくれた。たったこれだけのことなのに
奈々子は自分の胸が温かいもので満たされていくのを感じていた。
「木原さんと香椎さんはなんで俺たちと食おうと思ったの?」
「新しいクラス始まったばかりでしょ?だから今のうちの友達増やしとこうと思って。」
こういうときに率先して明るくふるまえる親友にはいつも感謝している。
そうこうして皆でお弁当をつついていると
自分の弁当を見た高須君が思惑通り食いついてきた。
「おっ?それって鶏肉の赤ワイン煮か?
それってすごい時間かけて煮ないとおいしくならないんだよな。
お弁当にそんなもの入れるなんて香椎はすごいな。」
「そんなにすごいものでもないわよ。もしよければ食べてみる?」
自分でもびっくりするくらい積極的な発言をしたことに
奈々子の胸は自分でも驚くくらいにドキドキしていた。
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