過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/07(火) 23:46:49.59 ID:5sY57bXOo
フレンダ(まさか)

 思い、否定する。
 そんな事ある訳がないと思った。
 そんな事を、彼が、彼女がする訳ないと思った。

 その瞳が偶然にもこちらを向いた。
 透き通った蒼い瞳。
 恐らくは今まで人を疑うことのなかっただろう純粋な瞳。
 そこだけが、自分と違っていた。

 しかし金髪だ、
 しかし蒼い眼だ、
 しかしベレー帽だ。

 フレンダは既に知っている。
 そんな事をするわけがないと思いつつも、既に彼らはそれを行ったと。
 即ち、六年前の自分に対して。
 即ち、六歳の自分に対して。
 自分の両親が自分を見捨てたということを知っている。

 間違いは恐らくない。
 彼らは一度目為らず、二度目もやってのけたのだ。
 『置き去り』を。
 裏切りを。
 奇しくも六年前の自分に対して行ったように。

 六歳のフレメア=セイヴェルンを学園都市に売ったのだ。


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