過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/22(日) 21:27:47.80 ID:E0rlQyC3o
上条「……不幸だ」

 全く、どうしてこういつも自分には不幸というものが付いて回るのだろう。
 上条はそんな世界に軽く絶望しつつ、放課後の学級で机に沈む。

 視線が痛かった。
 眼が物語っていた。
 それはそうだ。いきなり喧嘩を始めたクラスメートを止めるためとはいえ教壇に上がって長々しい説教をかまし、挙句の果てには『その幻想をぶち殺す!』ときた。
 それで注目されないほうがおかしいというものだろう。
 しかしなんだろう。中にはまた別の感情が混じった視線があったような気もしたが。

上条(――ま、どうせ気のせいなんでしょーけどね)

 もはや世界が信じられなくなっている上条当麻(15)である。
 一端の男子としては高校生になったら青春したい!と意気込んでいたのだが。

上条「この結果じゃ、無理かな無理だな無理ですねの三段活用だ……」

「いーや、意外とそうでもなかったりするんだぜい?」

 机に伏して呟いた独り言に真上から返事が帰ってきた。
 なんだと思い顔を上げて上を見上げると、そこには二人の男子高校生が立っていた。
 一人は染めたような金髪にグラサンをかけていて、もう一人はこれまた染めたような青い髪に耳にピアスを付けている。
 少なくとも、上条には見覚えはない。

上条「……で、なんだこいつら」

青髪「酷ッ!?つっちーは兎も角、ボクの方は小萌てんてーに質問してたやん!」

 そう言われても、上条的にはそれよりも重要な事態(自分がクラス中から痛い目で見られる)ことがあった為に前後のことなど記憶になかった。
 つっちー、と呼ばれた金髪の方は自分の髪の毛の先をグリグリと弄る。


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