過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/26(木) 00:37:08.64 ID:CX6HgCKTo
 学園都市の技術は外のそれと比べて二〇〜三〇年先に進んでいる。
 つまるところそれが超能力開発技術の土台ともなっているわけだが、それはさておき。
 つまり全世界で学園都市の技術だけが突出してとびぬけている、ということになる。

フレンダ「よっしゃゲットッ!」

 しかしながら、だ。
 技術が進んでいることが進んでいないことを否定する材料にはなりえない。
 勿論科学技術――例えば省エネルギーだとか武器開発だとか――においてはそれは成立するだろうが、全てが全てそうではないのだ。
 その最たるものがこれであるといえよう。

フレンダ「結局私の手からは逃れられないって訳よ……!さぁ次はどいつにしようかなー?」

 そこは廃れながらも賑わっていた。
 不良たちがたむろしているというわけではなく――ある意味ではそうだが、その施設自体が賑わいの原因ともなっているのだ。
 カラオケボックスではない。ボーリング場だとなお遠い。
 そこは、古き良き暇つぶし施設のゲームセンターである。
 フレンダ=セイヴェルンと、彼女に引っ張られた上条当麻は中ではなく外の技術開発によって作られた、『遅れてるゲームセンター』にいるのだった。
 そしてプレイしているゲームは、UFOキャッチャー。
 外のものを参考にして作られた学園都市産であるが、実際に殆ど変化はない。
 このゲームは単純且つ難しいという条件を満たしており、一種の完成形であるからだ。
 アームの強さによってお金を落とさせることも自由自在という利点もあることだし。

上条「……上条さんのチャンスを潰してまでつれてきた結果がこれですか」

 そんな慣れていない人には難しい、慣れている人でも少しは苦労するゲームはまた一つの人形を吐き出した。
 よくできているテディベアを抱いて、フレンダは上条に向き直る。
 彼女の足元には、既に六体もの同じ人形が転がっていた。
 ちなみに入店して十分程度しか経過していない。

フレンダ「結局そーゆーことは不健全な訳よ。だったら久しぶりに会った幼馴染にサービスしてもいいと思わない?」


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