過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/29(土) 01:23:16.01 ID:HmMgeG8so
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 悩みがあって夜も眠れない。
 そんなことはないだろう、考えに深ければいつしか眠りに落ちているに違いない。
 そう思っていた上条だったが、その考えは間違いだったことを身を持って知った。
 いや、厳密に言えば数時間は眠ったわけだが、いざ眠りにつこうとしたそれから二時間弱、寝付けなかったのだ。

上条「ふぁ……」

 故に今の彼は寝不足である。大きな欠伸がそれを証明した。
 とはいっても、本日の競技は朝一番、それが終わればもうやることなどない。
 ので、それが終わった今、閉会式まで羽を伸ばすことの出来る最高の時間なのだが。
 彼の心はまったくもって晴れない。

上条「……どういうこと、なんだろうな」

 それは誰に言うでもなく。
 思い出すのは、昨日のこと。

上条「去年、フレンダは同じ学校に通ってたって?」

 意味がわからない。
 フレンダはつい四日前にそこらの事情を話してくれたばかりだ。
 自分と一緒に居られればそれでいい、なんて少しばかりドキッとする台詞も吐かれた。
 なのに、だ。
 昨年はクラスこそ違えど、同じ学校に通っていたという。
 情報が錯綜している、と思うのは彼が今の彼である所以だろう。

 記憶喪失。
 その重要なファクターも含めて鑑みると、その情報は恐らく正しいのだろうと思えてくる。


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