過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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[saga]
2011/06/03(金) 00:23:15.06 ID:OMcsj5e5o
刀夜『当麻は、君に会いたがっていたよ。言いたいこともいえなかったって』
刀夜『仲良くしてくれてありがとう、それと巻き込んじゃってごめんなさい、って』
刀夜『君の事を、最後の最後まで気にかけていたよ』
二撃目。
やはり当然のように、上条当麻はフレンダを庇ったことなど気にしておらず、寧ろ自分の事情に巻き込んだと思っていたようだ。
フレンダは頭を抱えた。
きっと恐らく、最後まで、学園都市に行く限界まで彼はフレンダのことを待っていた。
それでも彼はあれ以来一度も会いにこない自分について恨み言を思わずに、言葉そのままのことを思ったのではないかと思う。
自分は馬鹿だった。
勝手に恐れて、勝手に怖がって。
そして言いたいことも言えずに、少年は遠くに行ってしまった。
どうしよう、どうすればいい?このまま会えなくなるなどと、絶対にイヤだ。
学園都市の話は外にまで届いている。何でも学生に超能力を開発していてその技術を外に出さない為に滅多に学生は外に出れないのだとか。
自分がこのままここにいるのなら、もう上条と会うことは不可能に等しい。
そう。
自分がこのままここにいるのなら。
フレンダ「……学園都市に」
そうだ、元よりそのつもりだったではないか。
例え許されなくとも彼の傍に居ようとしていたのだ、許されていると知っていて傍にいない道理はない。
いつの間にか刀夜は消えていた。
ショックを受けている子供を励ますよりは、そっとしておいたほうがいいと判断したのだろう。
自分が息子を学園都市に送るのを決めたと決断したという後ろめたさもあったのだろうが。
しかし、フレンダには好都合だった。他に気を配るものがなければ、考えることに集中できるから。
問題と言えば一つだけ、自らの両親の件について。
けれど――きっとそちらも心配はないだろう。
なぜならつい先日、妹が、『フレメア=セイヴェルン』が生まれたばかりだから。
フレンダの家は決して裕福ではない。両親が共働きしてようやく一人前に過ごせる程度だ。
それならば一人増えたことによって仕事の負担を増やすよりも学園都市に送り自給自足の生活を送らせる方がいい。
それでも反対はするかもしれない。その時は両親をどう説得しようかと幼い小学生に成り立ての頭を回転させながら思う。
フレンダ「――まっててね、とうま」
追いかけて、傍に寄り添って。
そして、その時には、きっと言って見せよう。
『ごめんね』と、『ありがとう』と。
そして。
『好きだよ』、と――――――
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