過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/25(日) 00:44:38.72 ID:OP7efksLo
フレンダ「当麻は、自分が当麻じゃないと思ってるかもしれないけど、それは違う。 この私が保証する」

 フレンダは言う。
 ここにいる上条当麻は偽物なんかではないと。

フレンダ「自分の手の届く、守りたい誰かの為に勝ち目のない戦いに挑む」

フレンダ「私は今の当麻の情報はこれしか知らなかったけど、思ったから。 『これは上条当麻だ』って」

フレンダ「勿論それを知る前はすごく絶望したってわけよ。 だからこそ、当麻が生きてるって知って、すごく嬉しかった」

 フレンダは顔を正面へと向け、空を仰ぐ。
 何かを懐かしむように、思い出すように。

フレンダ「結局私は、私を知る当麻を好きになったわけじゃない。 私を含む、何処かの誰かの救いになれる当麻を好きになった」

フレンダ「だから、記憶を失って、それでも当麻だと知って。 ……不謹慎だけど、嬉しく思っちゃったのも事実」

上条「……どういうこと、だ?」

フレンダ「……当麻と、私の闇を何も知らない当麻と、やり直せるって。 今度こそは、上手くやれるって」

 衝撃で聞き流していた、直前の会話を思い出す。
 フレンダは学校をやめた。 何故か。 上条に知られてしまったから。
 何を? 闇を。
 知っていてはいけない、学園都市の闇を。

 ようやく理解する。
 字面だけをなぞれば、誰かに知られてはバラされて、学校にいられなくなるから先にやめた、ととれる。
 が、フレンダは自らの保身に走ったわけではない。
 いや一部あるかもしれないが、それでも彼女の一番の願いは上条当麻と、憎からぬ感情を持つ幼馴染と一緒に学生生活を過ごすということだった筈だ。


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