過去ログ - フレンダ「結局、全部幻想だった、って訳よ」
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918:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/15(土) 03:00:31.09 ID:D/DneEsuo
上条「インデックス!? インデッ……」

 その叫びは部屋にいる人物を捉えると同時、詰まった様に止まった。
 部屋に入った上条が目にしたのは、仁王立ちしたインデックスその人。
 上条の考えた最悪の事態は、幸運にも杞憂に終わったらしい。

 らしい、のだが。
 どうやらインデックスの纏う雰囲気がいつもと違うことに上条は気がついた。
 噛み付いてくる時の怒りとは違う、静かに、火が燻っているような気配。
 それをひしひしと感じつつ、爆発させてしまわないようにそっと、上条は言葉を紡ぐ。

上条「……ど、どうしたインデックス、そんな殺気立って……あ、夕食に遅れたのは悪い。 連絡しておけばよかったな」

上条「それで、重ねて悪いんだけど、今日の夕食は外で……」

インデックス「とうま」

 呼ばれ、上条の背筋に悪寒が走る。
 まさしく、蛇に睨まれた蛙。
 今までの死闘を振り返ってもここまで怯えたことはなかっただろう。

上条「ハイ……ナンデショウ、インデックスサン」

インデックス「とうま……何か私に隠してること、あるよね?」

 打って変わって、インデックス満面のは笑みを浮かべる。
 今ならまだ許してあげなくもないけど、やっぱり内容による、とでも言いたげな笑み。
 正しく、天使の様な悪魔の笑顔。
 言われた上条は疲労で思考と止めかけている頭に鞭を打ち、必死に考えを巡らせる。
 が、インデックスに隠し事なんてそれこそ記憶喪失しかないし、怒られるようなことも覚えはなく。

上条「……キオクニゴザイマセン」

 どこぞの政治家のような返事を返したなら。
 そこに待っていたのは、インデックスの尖った牙だった。

 瞬間、上条の悲鳴が寮内に響き渡る。


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