827: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/03/25(日) 23:30:00.08 ID:1GUWnw1t0
佐天「いやあああああああああ!!」
せき止めていたものが一気に崩れたかのように、悲鳴を上げた。
目から涙をあふれさせ、赤ん坊がいやいやと言いたげな動作ををするように、何度も首を振る。
その度に、長い髪が振り乱れた。
佐天(あ、あの霊の群れに――こんな酷いことをされたっての……!?)
目の前の惨状が、あまりにも信じられない。
取り囲まれて、木材を何度も体に突き刺されて。
激しい痛みと共に、命を落として。
あの時、先走って入口を開けて飛び出したから。
せめて、一寸落ち着いていたら。
そして、一緒に床下の空間に飛び降りていたら。
――こんなことにはならなかったのではないか。
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