912: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/04/05(木) 23:55:53.45 ID:o1zfYVBd0
直美「行くしかないんじゃ……ないかな……」
おずおずとだが、答える。
正直、同感だった。
これがどこに続いているかなんて分からず、危険といえば危険だったが――それは縄を伝って、無理矢理下に降りるのも同じ。
しかも、その先には――先程、追いかけていたあの赤い霊の群れが待ち構えているかもしれないのだ。
それに――自分達が閉じ込められた3階から脱出できる道を見つけたとあっては――それに乗らないわけにはいかないだろう。
先に何が待ち構えているかは分からないが――縄梯子が途中で途切れたりしていないかなんかを願いながら。
佐天「じゃあ、いきましょうか」
便器の上にのっかかった板を避けるようにして、個室に入り込む。
直美「うん」
小さくうなづくと、佐天の後に続く形で個室に足を踏み入れた――。
chapter6『閉塞』 END
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