972: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/04(金) 23:10:44.64 ID:VOY4ySMs0
??「こんなところで……じっとしている場合じゃ……ないわ……」
うっすらと蛍光灯に照らされた、廃校の廊下。
973: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/04(金) 23:11:26.03 ID:VOY4ySMs0
974: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/05/04(金) 23:11:46.92 ID:VOY4ySMs0
??「あの子たち……大丈夫かしら……」
息も絶え絶えといった様子で、なおもゆっくりと歩を進める。
975: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:12:34.47 ID:VOY4ySMs0
976: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:13:03.29 ID:VOY4ySMs0
977: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:13:35.33 ID:VOY4ySMs0
歩いた後に――血痕が垂れていたのだから。
着ている上着やスカートは、あちこちで切り裂かれていて。
978: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:14:19.73 ID:VOY4ySMs0
??(早く、早く……っ!!)
彼女の頭の中に浮かぶ、クラスの生徒たちの顔。
979: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:15:04.79 ID:VOY4ySMs0
文化祭が終わった後のこと。
翌日で転校することになるクラスメートの鈴本繭の別れを惜しんで、クラスの皆がだべっていた。
結衣もその輪の中に入って、そのひと時を楽しんでいた。
980: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:15:35.84 ID:VOY4ySMs0
その直後、いきなり襲った地震。
床にできた地割れに吸い込まれて――そのまま気を失ってしまった。
981: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:16:16.44 ID:VOY4ySMs0
が――ここまでの朽ちっぷりは、明らかに廃墟。
所々で抜け落ちたり、めくれ上がったりしている床。
足を乗せればそのまま踏み抜きそうだといった感じだった。
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