995: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2012/05/04(金) 23:24:30.11 ID:VOY4ySMs0
結衣「……うっ……ううっ……」
じっと床に倒れ伏した状態だった――が、小さくうめき声を上げる。
手や足が小さく動き出し、やがて閉じていた目もうっすらと開きだす。
結衣「う……っつ!!」
意識が戻ると同時に、鈍い痛みや鋭い痛みが全身を襲いだす。
途端に、気絶する直前に数多くの刃物が刺さったことを思い出した。
正直、命を落としていてもおかしくない――そんな状態にもかかわらず、まだ生きていることに一種の驚きを感じていた。
――どれだけの時間が経過したのだろうか。
見渡すとそこは――朽ち果てた教室の中。
一部が崩れ落ちた木の天井や床。
薄汚れたり、崩れかかったりしている、白いモルタルの壁。
倒れていたり、逆さまになりながら、あちこちに散乱している小学生用と思しき机や椅子。
先程見たのと変化はない――というわけではなかった。
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