過去ログ - 一方「どンなに泣き叫ンだって、それを聞いて駆けつけてくれるヒーローなンざいねェ」
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2: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/21(土) 00:01:50.93 ID:gGgzkDclo

部屋が明るくなると同時に、乾いた拍手の音が鳴り響く。
その音に、襲い掛かって来た不良たちを返り討ちにした少女は振り返って少し意外そうな顔をした。

「いやー、オモシロイもの見せて貰ったわ。ヤバくなったら割り込もうって思ってたんだけど」

拍手をしながら部屋の入り口から姿を現したのは、美琴だ。
その後ろには、控えるようにして一方通行が立っている。

(話術と演出だけで心を折って不良を鎮圧、ね。俺もやったことがあるにはあるが、大した度胸だ)

不良たちの死屍累々を眺めながら、一方通行も部屋に入って行く。
すると、彼はふと少女が自分たちのことをじっと見詰めていることに気が付いた。
同時に美琴もそれに気付いたようで、少し怪訝そうな顔をして尋ねる。

「な、何よ。私の顔に何か付いてる?」

「あなたたち……」

「へ?」

しかし少女はそれきり口を噤んでしまい、黙り込んでしまった。
まあ美琴は有名人だし、物珍しさからまじまじと眺めてしまっただけなのかもしれない。

「ま、良いや。ところでどうしてこんなことしてるの?」

「detailed.こんなこと、とは?」

「マネーカードよ。どうしてばら撒くの?」



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