過去ログ - 一方「どンなに泣き叫ンだって、それを聞いて駆けつけてくれるヒーローなンざいねェ」
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24: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/05/26(木) 01:26:31.99 ID:KACOPQpWo

「ふふふーんっふふんふんふーんっ」

鼻歌を歌いながら、美琴が暗い夜道を歩いている。
当初の目的であった一方通行についての情報は何も得られなかったものの、何だかんだ言って今日はなかなか楽しい一日だった。
だから彼女の機嫌は上々で、気ままに散策なんてしながらのんびりと寮へと向かって行っているのだ。
すると。

「ん?」

流れてきた携帯の着信メロディに、美琴はぴたりと立ち止まった。
無論、彼女の携帯電話だ。
美琴はポケットの中に入れていた携帯電話を取り出すと、発信者の名前を確認する。
そこに表示されていた名前は、初春飾利。

(初春さん? 珍しいわね、こんな時間にどうしたんだろ)

白井は風紀委員の仕事は非番だと言っていたので、そっち関係ではない筈だが……なんて思いながら美琴は応答ボタンを押す。
そして電話を耳に当てると、飴玉を転がすような甘ったるい声が聞こえてきた。

『御坂さーんっ! 私やりました、ついにやりましたよ!』

「へっ? な、何が?」

『あれですよあれ、ちょっと前に御坂さんが情報収集を依頼してきたじゃないですか。『一方通行』に関する』

こんな時にこんな場所で、しかも初春からそんな単語を聞くとは思っていなかった美琴は驚いて飛び上がりそうになる。
そしてそれと同時に、滝のような汗が流れてくるのが分かった。

「う、初春さん? それはもう良いって言ったと思うんだけど……」



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